その一:ドスちゃん
近所の家族の引越時に、住宅事情で彼のお母さんは連れて行かれたにも関わらず彼自身は泣き声がすごいので残されていた。確かにその家の窓のそばでよく鳴いていた。我が家に出現した時は弱っていた為か諦めの為か鳴き声ひとつたてずに殆ど屋根の上で過ごしていた様だが移動する時の足音がよく響いたので我々は彼をドスちゃんと名付け餌をあげ始めた。10日程過ぎた雨の日、前日現れた様子が無かったので心配していたらお向かいさんが犬の散歩の際に死んでいたのはどうも彼のようだと教えてくれた。クリスが確認しに行くと彼の素性を知るお宅の方が箱に彼とお花を入れてくれていた。私達に向かって話す声を聞いた事が無いままに彼は逝ってしまった。
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