カテゴリー: 街々エッセイ
佐賀での出来事
2005年4月8日金曜日、実家での手伝いに佐賀に出向いた。お茶を出す時、お客さんのひとりが「映画か何かありよっとですか?」と私に尋ねられたが、私もその日の朝到着したばかり。実家の者から何も聞いていないし何があっているか知るはずもない。しかし、後からのお客が集まるに従って、実は島田洋七著「佐賀のがばいばあちゃん」のロケがあっているのだと知った。
福岡の我家で購読している新聞はローカル色が強いものなので、隣県佐賀からの記事も時折載る。来年近隣の町と合併して市になる事だって知っている。だから、4月から映画が撮られる事は知っていた。けれど、たまたま行った日にすぐ近くでロケが行われると誰が知ろうか?島田洋七本人も来ていたらしいが、手伝いの忙しい時間帯だったので生憎と見には行けなかった。ひと段落ついて義理の姉がロケ現場のすぐ側の佐賀銀行に行くというのでくっついて行った。おお〜、確かに、椅子にくくりつけた手書きの看板に「映画の撮影をしているので迂回してください。」と書いてあるではないか!気弱な私達は「車はダメだろうけど人はいいよね」等々ブツブツ言いながらも町役場の側の橋を通り抜けた。映画はその川が舞台だ。結局静かにしていれば見ていて支障は無いらしく少しの間見る事にした。橋の上には小さな虫が集団でとんでいる。晴れて気温は約25℃。始めてロケ現場を見たが、随分コマ切れで同じシーンを何度も撮影するものだ。ふ〜ん大変。見ているのでさえ大変だった。

以前私達が住んでいた市は映画撮影がさかんな場所でよく大きなトラックが何台も連なって駐車していたのでソレと知れた。関わりがある訳ではないので何の映画か知らない事が多い。後日映画そのもので「例えばNYのはずが実はその市」だと判ったりした事がよくある。
義理の姉が原作の文庫本を持っていたので読んでみた。すぐに読んでしまえる厚さだ。彼女の楽しく生きる方法は本当に「がばい=すごい」ばあちゃんだ!特に気に入ったものを抜粋させてもらうと、
・「暑い」「寒い」とうるさく言うな。夏は冬に感謝し、冬は夏に感謝しんしゃい。
・貧乏には二通りある。暗い貧乏と明るい貧乏。うちは明るい貧乏だからよか。それも、最近貧乏になったのと違うから、心配せんでもよか。自信を持ちなさい。うちは先祖代々貧乏だから。
・「ばあちゃん、英語なんかさっぱり分からん」「じゃあ答案用紙に『わたしは日本人です』って書いとけ」「漢字も苦手で...」「『僕はひらがなとカタカナで生きています』って書いとけ」「歴史も嫌いでなあ」「歴史もできんと?『過去にはこだわりません』って書いとけ」
実に我家ですぐ役立つ語録ではないか!ねえ、クリス。

ちなみに、以前クリスに私が教えた佐賀弁のひとつは偶然にも「がばい」である!
-YS 2005年4月11日
2005年4月11日
