カテゴリー: 街々エッセイ

こま犬

それにしても小さい頃から何の気なしに見ていた「こま犬」だったが、実は奥が深い。

もとはと言えば、クリスが神社を訪れる毎に「こま犬」の写真を撮り始めて気付いた事実なのだ。考えてみれば大量生産されるべきものでは無いだろうからあたりまえなのかもしれないが、同じ物は決して無い(と思う)。

彫った人によるのだろうが、表情、体型、装飾というか毛の渦巻き方が違う。温和な表情をしたものがあると思えば、大陸から渡って来た猛々しい獅子っぽい風情のものもある。また、私達が普段見るのは「お座り型」だと思うのだが、出雲地方では「尾高頭低」(という言葉があるのかどうか知らないが。)なのだという。

やはり古いモノが角がとれて味わい深い。とれすぎてしまってゴジラだとかの恐竜系やヘビに見えるモノも結構多い。時々古くて形が定かでないこま犬は神社の裏や脇によせられ、新しいそれだけに彫りが単純で軽い雰囲気のものを設置してあるのを見る。きっと設置した方々は新しい方が良いと思って交換されたのだろうが、見る方としてはちょっとガッカリしてしまうのである。

この日も太宰府市文化ふれあい館に岡本太郎氏が1957年に観世音寺で撮影したという仏像の写真を見に行き、そのついでに寄った天満神社でこま犬撮影。クリスがあ〜だこ〜だと撮っている間、私はぼ〜っと待っているだけなのだが。時は丁度運動会の季節。近くの小学校で開催されているのであろう。先生のアナウンスがボワボワと聞こえる。まだ日射しが強いのに先生も生徒も大変だな〜と思いつつぼ〜っと聴く。そう言えば、何年か前に太宰府市文化ふれあい館に来た時も運動会があっていた気がする。

-YS, 2005年10月10日

2005年10月10日

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