
日本の探偵小説
その後の犬神家

早いもので以前「犬神家の一族」がリメイクされるんだってよ〜っと騒いでからもうすぐ1年?私の右眼はまだまだ完治していない。眼鏡そのものも合っていない。…くっきりと見えない。けれども、まごまごしていたらまた入院なんて事になってしまうかもしれない等と不吉な想いに背中を押され2006年版「犬神家の一族」を観に行った。
2006年12月21日 | 全体を見る | コメント (0)
「探偵小説四十年」その四

昭和十二年位から二十年位まで洋書は手に入りづらかった。終戦後はアメリカ兵が残していった本が神田の本屋やアメリカ軍が開いてくれた図書館に多数残っていたが、昭和二十一年にはその神田の本屋で(どういう理由でか)進駐軍の本を売買出来なくなってしまった。又、洋書を個人輸入も出来ない時代だった。
「探偵小説四十年」その三

第二次世界大戦は乱歩にも多大な影響を及ぼした。まず、乱歩的な小説は軍国主義とは相反するのである。小説は検閲にひっかかり出版社も出版物の重版を見合わせたので印税収入が期待出来なくなっていった。探偵小説家達は科学小説、戦争小説、スパイ小説等の得意な分野への転換が必要になった。しかし、臨機応変という言葉は江戸川乱歩にはなかったのだ。
「探偵小説四十年」その二

大正14年に専業作家になる。作家としての最良の次期だったと後日考えるのだが、その2年位の間に自身では「小説力」なるものが枯渇した様に感じ昭和2年第一回目の休筆宣言をしてしまうのである。時代が望んでいるモダンで明るいものが自分の作品とは相反しているとも思えたのである。
「探偵小説四十年」その一

と、言っても私自身の話ではない。最近購入した光文社文庫江戸川乱歩全集第28巻と29巻の乱歩による随筆の事だ。最初図書館から借りてきていたのだが、自分でも欲しくなって買ったのだ。今年2月に30巻完結したばっかりの光文社刊の随筆24〜30巻を買った次第だ。
視覚的日本風ゴシックロマン

色で例えると黒と赤、それに鮮やかな着物柄。日本90%に西洋趣味10%。乱歩の場合もっと西洋のパーセンテージが高いかもしれない。洋装をしていても日本臭さは決して消えない。艶やかな黒髪の人々は暖色の決して明るくない灯りの元集い葡萄酒を飲み蓄音機のレコードを楽しむ。
黒トカ〜ゲ♪

今回のメイントピックなのだが、ついに英語版「黒蜥蜴・陰獣」が黒田藩プレスから出版されたのだ!それもクリスが編集とブックデザインを担当しているのだ!かつて見つけようとしても見つける事が不可能だった江戸川乱歩の中編英訳小説をあなたも読む事が出来るのだ!!!
